モルガン・スタンレーが配信する金融ポッドキャスト「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)では、マーケットに影響を与える様々な事象について当社のソートリーダーによる考察をお届けします。
モルガン・スタンレーの最高投資責任者 兼 米国株式チームストラテジストが、いくつかの経済指標における不確実な要素に触れながら、米国経済の見通しについて考察します。
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市場の風を読む Thoughts on the Market へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。
今回は本日のエピソードでは、モルガン・スタンレーの最高投資責任者 兼 米国株式チーフストラテジストであるMike Wilson(マイク・ウィルソン)Mike Wilsonが、いくつかの経済指標における不確実な要素に触れながら、米国経済の見通しについて考察していきます。登場します。いくつかの経済指標に不確実な要素があるものの、米国経済は概ね成長を続けると予想してデータの不確実性が通常よりも高いことと、それによる市場への影響について解説しています。
このエピソードは2024年5月7日火曜日にニューヨークで収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は概要欄に記載しているURLをクリックしてください。
先日の最近のリサーチで、私は今日の景気サイクル後期の環境で市場が「ソフトランディング(軟着陸)」と「ノーランディング(無着陸)」の間を行き来するをどのように揺れ動く可能性があるとかをお話ししました。ソフトランディングとは軟着陸を意味し、緩やかに景気を減速させて安定成長に移行させること。ノーランディングとは減速することなく成長が続くことを指します。[1] 先週はまさにソフトランディングとノーランディングのどちらをも示唆する展開になりました。
火曜日の雇用コスト指数は予想を上回り、よりも良い結果であったため、10年国債の利回りも一時が4.7%近くにまで上昇しました。一方で、カンファレンスボード消費者信頼感指数は、2022年7月以来の最低水準とになりました。
金曜日、株式市場は雇用情勢統計の悪化下振れを受けて債券利回りが低下し、株式市場は急上昇しました。また、たことから急騰し、一方でISM非製造業景気景況指数も2022年12月以来の最低水準に落ち込みました。は2022年12月以来の低水準となりました。
このような我々は、この不確実な経済状況下では、特定のセクターやファクターが市場全体のパフォーマンスに大きな影響を与えるため、ソフトランディングとノーランディングそれぞれに対応するような投資アプローチが求められるでしょう。的背景において、シナリオが不透明な中で市場価格が変動したり、セクター/ファクターの主導権が変化したりする状況でも機能する投資アプローチが必要であると考えます。
したがって、私たちは「ノーランディング」のシナリオでアウトパフォームが見込まれる良質な景気循環株と、すると考えられる優良シクリカル銘柄と、「ソフトランディング」のシナリオで相対的に成長をが見込める良質なまれる優良グロース株を投資ポートフォリオに組み入れることをお勧めします推奨します。成長がさらに鈍化した場合は、公益株や事業セクターや生活必需品などのセクター等のディフェンシブ株へのエクスポージャーを多少加えることも検討すると良いでしょう少々増やすことを検討しても良いかもしれません。
一方で、先週行われたFRB(連邦準備制度理事会)の会合は、ほぼ予想通りどおりの展開となりました。パウエル議長は最新のインフレデータを考慮し、最初の利下げの時期についてやや慎重な姿勢を確信が薄いことを示しましたが、次回の利上げの次の動きが利上げとなる可能性は否定し、会合前の懸念を和らげました。低いとの考えを示し、会合に向けて人々が抱いていた懸念が緩和されました。5月15日に発表される4月の消費者物価指数は、金融政策の方向性を左右する次の重要なマクロイベントであり、市場価格の決定に大きく影響します。通常どおり、不確実なマクロ環境下では投資者心理に様々な影響を与えますが、消費者物価指数そのものよりも、消費者物価指数の発表を受けて市場がどんな反応を示すかの方が重要になってくるでしょう。
金利に関してついては、我々の見解は最新のリサーチと当社の見解が一致しています。10年国債利回りの6ヶヵ月間変化率とS&P500株価収益率の関係を見ると、現在の利回り水準は、他の条件が同じであれば、付近の利回りは6月末までの期間はバリュエーションに対して約10%の逆風となりますが、他の要因が変わらない限り、その後は追い風となると予想されます。
最新の経済指標データの不確実性ならびにと予測不可能性への対策のため、を考慮に入れるすると、次に起こることについて洞察を得るためにテクニカル指標を見ることは有意義だといえます有用であると我々は考えます。4月初旬、私たちは、我々は、S&P500が明確な上昇トレンドから外れたことは、パフォーマンスがよりさらなる困難になる直面する可能性を示すがあることを示す重要な初期のアラート警告サインであることを強調しました取り上げました。
私たち我々の分析に基づくとよれば、バリュエーションへのに対するこの逆風は、短期的に利回りが大幅に低下しない限り利回りが短期的に大幅に低下しない限り、6月末まで続くでしょうことが予想されます。現在の金利が現在の水準が維持されれば、にとどまると仮定した場合、株価収益率が19倍に近ければより強いバリュエーションのサポートは19倍のPER(株価収益率)付近にあり、これは200日移動平均線に近い4,800付近での価格サポートも示唆しています。を得られ、価格サポートは200日移動平均線(4800)付近であることが示唆されます。
最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。最後までお聴きいただきありがとうございました。「市場の風を読む」」Thoughts on the Marketをお楽しみいただけましたら、内容のご感想をご記入いただき、ご友人や同僚にもシェアしていただけると幸いです。