[毎週水曜夕方5時更新!!] NONA REEVES・西寺郷太が、ゲストをお招きし、その人の<最高に大好きなアーティスト>を共に語るプログラム。毎週様々なゲストを迎えて、その人の最高!を熱く語り合います。
ゲストをお招きし、ゲストの最高な音楽体験を共に熱く語り合うプログラム!今回は、6月7日が誕生日の【プリンス】について、ゲスト・佐藤タイジさんと語っていきます。
タイジさんと言えば、モジャモジャ頭がトレンドマーク!日本の音楽界と再生エネルギー界を牽引、バンド・シアターブルックのフロントマン、東日本大震災後、2012年から開催しているフェス・THE SOLAR BUDOKANにKenKenさんがベーシストとして参加したことから正式なユニットとして発展したComplianSは現在レコーディング中でもあり、6月15日(火)から茨城 水戸からスタートし、北海道4会場を回る全5ヵ所のツアーが決定していますので、オフィシャルTwitterなどチェックしてみてください!
西寺とタイジさんがそもそも話すきっかけになったのは、今回語るアーティスト【プリンス】!タイジさんとプリンスの出会いは、6つ上のお姉ちゃんが留学から帰国し、お土産でもらったプリンスのカセット「1999」から始まりました。「1999」は1982年に発表され、全米ブレイクを果たします。同じ1982年には、マイケル・ジャクソンの「スリラー」も発表した年になっており、同じ黒人ミュージシャンの二人は音楽性のジャンルを越え、世界的スターになったことから、度々比較されていますね。プリンスはその後に「Purple Rain」を発表、当時中学三年生だったタイジ青年は、あまりのカッコよさに衝撃を受け、そこからプリンスの虜に。タイジさんの音楽人生は、お姉ちゃんの影響が大きいようで、家にも楽器が置いてあったり、買ったレコードそれを共有して、自然と洋楽が自分のなかへ溶け込むようになります。ザ・ビートルズ、アース・ウインド & ファイアー、ディープ・パープルなどをベストヒット USAから情報を得たり、友人と音楽を共有していたようです。タイジさんはギタリストとして、ファンキーな要素の「When Doves Cry」、ロックテイストの強い「Let's Go Crazy」に音楽ジャンルが分かれていたが、どちらが最初にハマったかという質問に対しては、「Purple Rain」のようなロックテイストの方が最初入りやすかったとのこと。Prince & The Revolutionというのは、1979年にプリンスにより結成されたロックバンドであり、バンドはメンバーも多く、人種や性別などの点でも多様でした。CHAGE and ASKAのASKAさんとも話題になった「Purple Rain」のadd9(アドナインス)コードの話も、白人的なコード感になっており、いろんな人により届く楽曲にもなったと考察しています。
タイジさんが選ぶプリンスのアルバムBEST3を事前にお聞きしたところ、1枚は1987年に発表された「Sign of the times」。今作品は、プリンス通算9作目、作詞、作曲から演奏までをほとんど一人で行ったアルバムになっています。コンセプト重視のアルバムになっています。ザ・ビートルズの「The White Album」に通づるところがあるようで、なぜか惹かれてしまうとのこと。タイジさんのプリンスの最高!ベストソングには「The Ballad of Dorothy Parker」を選曲。プリンス得意の密室系で、最高な楽曲は最高なんだという熱弁を。この頃から機材の発展が著しくなった最中で、西寺はプリンスの映画「Graffiti Bridge / グラフィティ・ブリッジ」の好きなシーンの話も。次に選んだのは、2001年に発表された「Rainbow children」タイジさんがジャムバンドにハマっていた時に、プリンスも同ジャンルのアルバムをリリースし、大きな影響を受けたようです。ギタリストとしては、このアルバムが最高!推しの1枚です。「Musicology」や「Rainbow children」は郷太さんの世代には入りやすいアルバムみたいです。ニュークラシックソウルで90年代のカッコよさを取り入れ、ジャミロクワイやインコグニートを聴いていた人に薦めるにはこの2作品から入るとプリンスの魅力に引き込まれるかもしれません…!ギターをやっている人全員に聞いてほしい・感じてほしい、プリンスのギターのカッティングや演奏は、何者にも勝るものはないので、ぜひ体感してほしいとのことも。プリンスは、78年『フォー・ユー』でデビューを果たしましたが、ペペ・ウィリーの94 Eastに加入しておりました。その前にもハイスクールに通っていた頃は、音楽仲間のアンドレ・シモンに出会い、ファンクバンドを結成していたり、居候していたエピソードも。そして、タイジさんのプリンスBEST3もう1枚は1984年に発表した「Purple Rain」を選出。自身が主演した同名映画『パープル・レイン』のオリジナル・サウンドトラック。プリンス・アンド・ザ・レヴォリューション名義でリリースされたプリンス初期の作品になります。彼の周りには才能溢れる人がたくさんいたが、プリンス特有の言葉の使い方や歌詞の表現方法が特徴的なことが挙げられ、秀でていたからこそ注目されているんだろうと思われます。
タイジさんは、徳島県から上京してきて、東京の池袋のレコードショップで働いたのも音楽的影響が大きかったとのこと。偏った音楽ジャンルから、一気に幅が広がり、ルーツなどをどんどんディグると出てきて、ハマってきたようです。自身の音楽活動をしながら、レコード会社から契約からきた話も。なんと5社もオファーがあったのだとか…!!
プリンスが好きすぎるあまりに、ライブを控えていたタイジさんでしたが、2007年の奇跡のライブのエピソードを!2007年に開催されたヨーロッパツアー「The Earth Tour: 21 Nights in London 」、今でも蘇る音楽体験とライブ後のクラブでのプリンスを見て、度肝抜かれたエピソードを語ってくれます。西寺も1996年に行ったプリンスのライブのエピソードを。そのライブを見た時に、今まで西寺がプリンスへ投資してきたことが、彼の元に援助できている・制作活動の一部になっていると思った時に、音楽のプロとはこういうこと、ゼロからイチに思考が変わり、重要なことを教えてくれたことも明かします。好きすぎる故に、見てはいけないという制御の気持ちも理解できるが、それを見てしまった時に感じる、今まで追ってきたのに、影響されてきたのにやはり自分との違いや差を感じつつも、好きなアーティストには敵わない魅力や凄さを改めて再認識されます。大切なメッセージ性を持っていて、そのメッセージを全面的に押し出すわけではなく、音楽などで表現してきたミュージシャンである。それは、タイジさんの活動にも通づることであって、真のメッセージを持って、具現化していく姿はどこかプリンスと同じように感じます。
今回は、プリンスについて熱く語ってきました。新潮新書から西寺著書の「プリンス論」も出版されていますので、ぜひ読んでみてください。次回もお楽しみに。
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